• 皆川夏樹

新型コロナウイルス、診療応援!


【2020年5月20日】

 登別/室蘭界隈では、幸い新型コロナウイルスの感染報告がほとんどないまま経過していますが、札幌、石狩管内では感染者の報告が途切れず続いています。新規の感染は減少しているものの、いったん陽性になったまま、「治癒」に至らない方もまだまだたくさんおられ、今もって病院の受け入れ態勢は逼迫した状況が続いています。


 今回、JMAT(日本医師会災害医療チーム)からの要請があり、4日間、軽症~無症状者の療養施設にてのPCR検査の応援に行ってきました。軽症~無症状の方は、札幌市内のホテルに集められ、札幌市・道庁からの職員が常駐して管理をしています。看護師さんも、3交代で常駐して、症状が悪化したりした場合には、入院受け入れ病院へ搬送する体制になっています。感染陽性の方々は、症状がない限りはこのホテルにとどまり、2‐3日ごとにPCR検査を行って、2回連続で陰性になった場合に、自宅へ戻ることになります。そのため、連日数人~の方にPCR検査を行わなければならず、医者が関わることになるのですが、市内の医療機関だけではもう対応が限界になっており、登別から出かけていくことになりました。


 全身を覆う、防護服~マスク~シールド~シューズカバー~2重手袋~さらにガウンをまとい、感染者の方には透明の専用陰圧ブースに入ってもらい、我々はそのブースの外から、設置されたゴム手袋に手を突っ込む形で、検査を行います。感染者の方とは直接接することは全くなく、私の方は、この上なく「安全」な形ではありますが、感染者の方の側からみると、声もよく聞こえず、こちらの顔もおそらくほとんど見えず、通常の診療のことを思えば、大変失礼な接触になります。お許しください。・・・4日間の検査中に、陰性となり、退所された方もおられますが、一方、無症状のまま1ヶ月以上も陰性にならずに退所できない方もおられ、精神的なストレスはいかほどか、と心配されます。


 感染者のいない地域では、「不要不急」の診療は控えられ、むしろ病院や医院は通常よりも忙しくない日々になっています。私の往診クリニックも例外ではなく、落ち着いている患者さんのところには、あえては訪問して感染の可能性を増やすことのないようにするなどしています。企画していた、年1回の「市民講習会」も中止となり、その他、市民の方々と直接お話をしたりする機会は当分持てそうもありません。


 医療者としては、必要があれば、要請があれば、どんどん応援に出かけたいと思います。あらためて、通院が困難な状況の方、遠方であっても、まずはご相談ください。


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2013年から登別の地に居を移し、2014年2月から「みながわ往診クリニック」を開業しております。 この春、開業から5年が経ちました。後段では、2014年の開業時に書いた「在宅医療への思い」の一文を残しておりますが、ここでは、この5年間の、登別での経験を踏まえて、あらためて、ご挨拶を記したいと思います。  極めてプライベートな事柄をここに記すことをお許し下さい。  おそらく、私が当地に引っ越して

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