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室蘭・登別 食介護研究会とは

更新日:2019年9月30日

 「食介護研究会」は、1997年、福島県いわき市で、市川文浩先生(歯科医師)が設立した「いわき食介護研究会」に端を発します。


そもそもの研究会の理念は、このように記されています。


 「おいしく食べる」ことは私たちにとって最も重要なことです。これは本能の欲求であると同時に生活の向上、生きる意欲につながります。ですからなんらかの事情によりおいしく食べられなくなった時、生きる希望さえも失ってしまいます。「おいしく食べる」環境をいつまでも維持するためには、身体が健康なことというのがまず第一ですが、そのほかにもたくさんの条件があっておいしいと感じることができるのです。


 特にお年寄りになるとおいしく食べることがかなり困難になってきます。「おいしく食べる環境」を様々な職種の方々が集まり、そのネットワークを通じて研究を重ねているグループが「いわき食介護研究会」です。・・・・・・


 私、皆川は、1998年にいわきに転居してすぐに同会に参加、市川先生には公私に渡りたくさんご指導をいただきました。この間の一番の成果は、2007年、「日本摂食嚥下リハビリテーション学会公認セミナー」として、広く県外の方々もお招きして開催した、「いわき食介護学会」だったでしょう。当初から重視していた、「食における『環境』の大切さ」ということを前面に出し、病院建築士や、一般家庭の建築士、あるいは、音楽家、調理師、といった方々から、「食事を美味しく食べる」ということについて議論を頂きました。

 残念ながら市川文浩先生はこの直後にお亡くなりになり、そのあとは、皆川がいわき食介護研究会の代表を引き継ぎ、継続しておりました。

 さらに、2013年に皆川が、北海道登別市に転居、往診クリニックを開業した際に、「室蘭登別食介護研究会」を設立。主として、2ヶ月に1度の開かれた研修会での活動と、年に1回の市民講習会開催を中心としておりましたが、この度、2019年春をもちまして、「室蘭登別食介護研究会」は休止といたしました。


 食介護、の理念は、今もって色褪せないものだと感じています。食べることは生きること。それだけに、食べることが難しい、という問題の解決には、医療、だけではどうしようもない、様々な知恵が必要となります。ちょうど介護保険制度の開始と同時期に研究会を立ち上げ、様々な職種の方と共に勉強を続けてきました。今では、私たちが取り組んできたテーマは、介護の現場を中心として、多くの方々に共有してもらえるものとなったようです。


 私はこれからも、自分の臨床の現場、生活の現場では「食介護」の知恵を生かしていきますし、勉強を続けていきたいと思います。また新しいテーマやお知らせしたいことが出てきたら、市民講習会や町の相談会、当ホームページ上への掲載、など、様々な形で発信していきたいと思います。


 これまでの「食介護研究会」で取り組んできたテーマや、その報告については、当HP内に掲載していますので、ご参照ください。



 



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