2025 市民講習会 「自宅で死ぬのは大変だ」2025年11月2日(日)開催予定
- 皆川夏樹
- 11 分前
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新型コロナ流行の際、数年お休みしていましたが、まいと氏秋の恒例行事、市民講習会、を今年も開催いたします。
11月2日(日)14時~ 登別しんた21 にて。テーマは、「自宅で死ぬのは大変だ」です。
もともと、私皆川の、古い友人やお世話になった方をお招きして、医療関連の様々なテーマで語り合う、という趣旨でしたが、ここ数回は、私の今の仕事である「訪問診療」にぐっと近寄ってしまって、「自宅で死ぬ」ということにまつわるテーマとなることが多くなっています。
今年は、大学の同級生だった、西村歩君をお招きしています。
彼は、文学部卒なのですが、その後司法試験を受けて弁護士となり、今は札幌で弁護士事務所を開いています。なんやかや、で年に1-2回は一緒にご飯を食べたり、私的な相談事に乗ってもらったり、ということをしてきていましたが、今回、自宅で死ぬ、ということの周辺で起こるかもしれない、法律的な問題についてお話し頂くようお願いしました。
同時に、と言いますか、ここ1-2年、消防署の救急隊の方が、困っていることがある、と、医師会に相談が寄せられていました。
「自宅で具合が悪い、呼吸が停まりそう、ということで、救急車に電話をかけてきて、かけつけてみると、『本人は、病院には行きたくないと言っていた』、『本人は救急蘇生は受けたくないと言っていた』、『本人は家で死にたいと言っていた』などとおっしゃって、救急隊の処置を受け入れてくださらないケースが出てきた」ということのようです。
昨今、当市民講習会でもとりあげてきていますが、「人生会議」とか、「ACP」とか、ということが、国主導でも勧められていて、要は、最後の最後、どんな医療を受けて死にたいか、あるいは、「受けないで」死にたいか、など、自分の最後について予め家族等でも話し合って、できれば書面に残しておくように、という流れです。
しかし、救急隊を呼んで、救急処置をしないように、という希望は、果たして書面に残していたとして、有効なのでしょうか?救急隊の立場は、法的に問題にはならないのでしょうか?
実は、医者というのも、立場としては本来救急隊と同じような位置づけです。危険な状態の患者さんに対して、死を遠ざけるために「何か」をすることが、医師には求められています。しかし、「何もしない」ことを、ご本人、ご家族が望んでいるときに、その希望は、かなえてよいものなのでしょうか。・・・・・・
私には、「訪問診療を行っている医師」としての考えはあります。しかし、もしかしたら法律的には問題がある考えであるかもしれません。
今回は、こうした、「在宅での死」に立ち会う機会のある、救急隊、と、民生委員、の方に、実際に困っている事例をお話しして頂き、主として、法律的な解釈、法律的な解決策について、議論をしてみたい、と考えています。
毎度のことですが、参加費は無料です。お気軽にお越し頂き、自由なご意見・ご質問を頂ければと思います。たくさんのご来場をお待ちしています。
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